Ｆｏｒｍａｌ　Ｃｌｕｂ　カラースーツのページ

フォーマルな場で使えるカラースーツ

慶事弔事を問わずフォーマル衣装は黒一色ですが、海外では黒以外のフォーマルスーツが主流です。英国ではモーニングもグレーが多数派だそうです。フォーマルな席で使われるのは、グレーとネイビー。ブラウンやエンジはカジュアルっぽいので、避けたほうが無難です。

結婚式でのコーディネート

ビジネス風の着こなしはＮＧ

慶事に色物のフォーマルスーツを着る習慣の薄い日本では、とにかくビジネススーツに見える着こなしは避けたほうがいいでしょう。ポイントはシャツとネクタイです。まずシャツを立ち襟のウイングシャツにします。非日常の演出です。次に白の棒ネクタイをやめ、斜めストライプの礼装用かアスコットタイにします。斜めストライプの色物ネクタイでも構いません。こちらは減点要素の排除です。黒以外のベストがあれば追加します。相乗効果で、よりフォーマルさを強調します。

コールパンツでディレクターズスーツに

ズボンをモーニングと同じグレー縦縞のコールパンツに替えれば、それだけでディレクターズスーツになります。上着はシングルでもダブルでも構いませんが、シングルならベストを追加します。ダブルはベスト不要です。ディレクターズスーツは日昼の正装です。夜は使えないので、ズボンを穿き替えます。

タキシード風にコーディネート

19 世紀からほとんど変わっていないテールコートと違い、タキシードのドレスコードは緩めです。色物のタキシードもあります。カラースーツに立ち襟のシャツと黒の蝶ネクタイで、タキシード風の装いになります。蝶ネクタイは柄物でもいいし、同伴者のドレスに合わせるのも洒落たやり方です。上着はシングルでもダブルでも構いません。ポケットの雨蓋は中にしまって玉縁だけにしましょう。午後からの行事には有効なコーディネート法です。夜の二次会にもそのまま使えるのが、タキシード風コーディネートのメリットです。

弔事に着る場合は？

ダークスーツに黒ネクタイなら問題ないはず

弔事に全員が黒は日本特有の風習です。欧米では親族以外の弔問客はダークスーツが一般的です。へたに黒で参列すると、「身内でもないのに…」と不審に思われるのがオチです。とはいっても国内では、風習に従ってブラックスーツにするのが無難な選択かもしれません。通夜は、慌てて駆けつけたという体裁であれば、普段着でも失礼に当たらないとされています。

告別式で左腕に喪章を巻けば喪服でなくてもよいとするのは誤解で、喪章は遺族側がするものです。受付係や近所の手伝いの人が喪服でない場合にも使います。このあたりの解釈は土地柄によって異なるので、その地域のしきたりや風習に従うのが無難です。